勤務前後の健康診断の服装は? 人事労務担当者が配慮すべきポイント!

企業での健康診断をスムーズに行うにあたり、社員の服装は重要です。着脱しにくい服装だと余計な時間がかかってしまったり、正確な診断ができなかったりするためです。企業の人事労務担当者は、事前に健康診断に適した服装について、社員への周知を徹底しておく必要があります。健康診断時の服装で、担当者が配慮すべきポイントを解説します。

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健康診断で服装が大事な理由

健康診断を、社員がどのような服装で受けるかは大切です。なぜなら服装によって診察にかかる時間が変わったり、正確に診断できないリスクがあったりするからです。全員に健診着が用意されている場合は問題ないですが、企業の健康診断では私服で受けるのが基本というケースが多いです。そのため、健康診断当日は、社員が全員「健康診断に適した服装」で臨むことが大切です。

健康診断に適した服装とは、着脱しやすく、検査をスムーズに、そして正確に行える服装のことです。健康診断は勤務前後の時間を使って行うため、必要以上に時間がかかると業務への支障も懸念されます。社員が服の着脱をできるだけ短時間で済ませることで、効率よく健康診断を進められますし、何より社員自身も快適に検査を受けられます。企業の担当者は、健康診断に適した服装について、事前に社員への周知を徹底しておくのが望ましいでしょう。

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特に女性の服装には配慮が大事

女性の服装には健康診断に適さないものがいくつかあります。ワンピースのように上下つながった服を避けることは大前提ですが、知らない女子社員もいるでしょう。「ワンピースがダメだと知っていたら恥ずかしい思いをしなくて済んだのに」「前もって連絡しておいてほしかった」という不満の声を聞くことになりかねません。知らない人にはもちろん、知っている人にも確認として、事前に服装のアドバイスをするなどの配慮が大事です。ブラジャーやストッキングなど、女性が注意すべき点について解説します。

胸部レントゲンはブラジャーに注意!

女性の服装で特に注意が必要なのはブラジャーです。胸部レントゲンの撮影では、金具やプラスチックは撮影の邪魔になるためNGとされています。レントゲン写真は服の布以外は白く映る性質があり、もしも病気があったときに発見しづらくなってしまいます。

ブラジャーのホックやストラップ、ワイヤーには金具やプラスチックが使われていることが多く、女性はブラジャーを外してトップスだけで検査を行うのが一般的です。ブラトップなどカップ付きのインナーや補正下着も禁止している医療機関が多いです。カップ部分のパッドに厚手の生地が使われていて、正確に撮影できない可能性があるためです。すべて布でできたスポーツブラならそのまま撮影できる場合もありますが、万が一の誤診を避けるため医療機関によっては外すよう指示されることもあります。

女性社員にはブラジャーを着脱することを想定し、ゆったりとした大きめのトップスを勧めましょう。ゆったりとしていればレントゲン撮影のときに着替えやすいだけでなく、血圧測定や採血の際にも腕まくりしやすいです。

トップスは夏場ならTシャツが、冬場は発熱性の肌着など保温性に優れたインナーが最適です。Tシャツやインナーは、ワンポイントやプリントのあるタイプだとレントゲン写真に映り込んでしまうため、無地が基本です。スパンコールや刺繍、ボタンなどの装飾にも注意が必要です。カーディガンやアウターを羽織る場合も着脱のしやすさを意識しましょう。レントゲン撮影に服の色は関係ないですが、ブラジャーを外した状態で人目に触れることもあるので、透けない色がよいでしょう。黒やネイビーなど濃色で厚手のものが適しています。

心電図はストッキングに注意!

心電図検査では、両手首や両足首、胸部などに電極を装着します。肌に直接装着しないといけないため、ストッキングやタイツを履いている場合は脱ぐように指示されます。

特に、ジーンズなどの下にストッキングを履くと着脱に時間がかかってしまいます。くるぶし丈ぐらいの短いソックスか、ストッキングなら足首を出せるソックスタイプがおすすめです。ボトムスはズボンでもスカートでも問題ありませんが、スキニーパンツのようなタイトなものは足首を出しにくいです。ワイドパンツやスカートのようにすぐに足首を出せるタイプのものがベターです。また、心電図はベッドに横たわって測定するため、靴を脱がなくてはいけません。ブーツや紐を結び直すタイプの靴は避けるようアドバイスしましょう。

内科検診では上下分かれている服装を!

女性の服装には、ワンピースやオーバーオールなど上下がつながったタイプのものがありますが、健康診断には適していません。内科検診では服の下に聴診器を入れて心音や呼吸音を聞く必要があります。服の上からだと正確に診断できないため、直接肌に聴診器を当てますが、上下が分かれていない服だと診察しにくいです。お腹の部分から入れられず首元から聴診器を入れることになった場合でも、タートルネックやハイネックなど首元の詰まったタイプだとスペースがなく、診察ができません。ボタン付きのシャツワンピースなら診察できますが、他の検査のことも考えて、控えておいたほうがよいでしょう。

上下がつながった服ではレントゲン撮影のときも着脱しにくいですし、腹囲測定や心電図の際にも服をまくれず支障が出ます。必ず上下分かれた服装で、ゆったりとした無地トップスを勧めましょう。

春の健康診断におすすめのコーデは、無地トップスにカーディガン、夏は半袖Tシャツ、秋は長袖Tシャツにジャケット、冬は保温性インナーにニットやコートの重ね着です。きちんと感を出したいときはジャケットやスカート、パンプスを合わせるとよいでしょう。

意外と忘れがちな小物類

服装だけでなく、アクセサリーや腕時計など小物類にも気をつけなくてはいけません。金属製のネックレスやピアスは、レントゲン撮影の際には取るように指示されることが多いです。小物類は取ったり外したりすると紛失するリスクもあり、セキュリティーの面からもあらかじめ外しておくのがおすすめです。また、髪の長い人は横になる際に髪が乱れたり、診察しにくかったりします。髪ゴムを準備しておくと便利だということも伝えておくとよいでしょう。

男性社員の服装も、ここに注意!

男性は女性ほど服装に気をつける必要はないですが、胸部レントゲンではワンポイントやプリント、ボタン、刺繍などのある服がNGです。インナーやTシャツは必ず無地のタイプを選び、装飾のあるものは避けるように伝えておきましょう。

無地のインナーやTシャツを着ていれば、男性はスーツのままでも健康診断を受けられます。ワイシャツの下に1枚Tシャツかインナーを着ておくと、ワイシャツを脱ぐだけですべての検査をスムーズに受診できるでしょう。ネクタイはあらかじめ外しておくと着脱しやすいです。

女性と同様に、金属製のアクセサリー類や腕時計など小物類は外しておくようにアドバイスしましょう。

まとめ

社員の健康診断時の服装は重要です。一人ひとりが服装に気をつけることによって、必要以上に時間をかけずスムーズに健康診断を実施できるだけでなく、正確な診断ができ、本人も快適に診察を終えられます。

女性はブラジャーを着脱しやすいトップスにすること、ストッキングやタイトなボトムスを避けること、上下分かれた服装にすることなどが必要になります。

健康診断を実施する企業の担当者は、事前に服装について、特に女性社員への周知を徹底しておくことが望ましいです。

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